今の准にとっての『えんがちょ』は、クソ暑い中で甘ったるいイチゴアイスを喰う、この俺なのだろう。

喰うか?、とズルズルに溶けかけた『えんがちょ』を准に向かって差し出す。

眉間にシワを寄せ、端正に整えられた顔全体で拒絶すると、プイッと校舎の下に視線を落としてしまった。