あ、

白だーーー



ふと、見上げた視線の先。

階段を上がっていく女子のスカートが、風で翻る。

いつもなら喜ばしい光景なのだが、今日は違っていた。



手に持った薄ピンクの便箋を持て余しながら、フゥっと小さな溜め息をつく。