「とにかく早くな。
そろそろ乗ってやらないと俺が乗らなくても、寂しがって雅美の所に行っちまうぞ。
このまま俺ん家に置きっぱなしも、可哀想だろ。」


「わかってるよ。
その為に、必死こいて免許取りに行って金貯めたんだ。
言われなくてもそうするよ。」


唇を尖んがらかし、目の前にいる弘兄を見つめた。