「どうだ。
そろそろ、金は貯まったのか?
期日の夏休みまで、後少しだぞ。」

鉄板越しに見る、弘兄の顔。

熱さで焼けた鼻の頭が、赤く火照っている。



「あぁ、後少し。
夏休みまでにはね。」


表情を読みとられないように、視線を外す。