鉄板の前で焼き終えたお好み焼きを切り分けながら、弘兄が隅っこを指差した。

「はいよ。」



「哲平はどした?」

「さぁ。
配達でヘマしたって、おじさん呆れてたけど。」


ケースを言われたところに積み上げると、弘兄に伝票を差し出す。

鉄板に近付くと、濛々とした熱気が顔を焼いた。