俺の一件からその煮えきらない想いを固め、大学進学を決意したらしい。

准の思い描く医師になれることを、俺は心から願う。



俺は、といえばーーー


やっぱり、まだ何も決めてはいない。


この夏の、

千尋との思い出に寄り添ったまま、病院で漠然と過ごしていた。