「ィっってーよ!
准ーーー
病人なんだから、もうちょい気ぃつかえよ。」

「うるせいな。
巧が早く出てきてたら、こんな事にならなかっただろ!
大人しく乗ってろっーー」


病み上がりの病人を、容赦なく小突く准は悪魔だ。



細い裏道をガタカタとチャリ2人乗りで突っ走って行くと、遠くの方で高校のチャイムが鳴り響いているのが聞こえてきた。