俺の、高校3年生最後の夏は何とも言えない甘酸っぱさを残し、こうして幕を降ろす事になる。


恋に恋をした、

淡すぎる、この恋心と共にーー



残暑が続いている真っ青な空は、ますます碧みを増し、その太陽と一緒に俺を照らす。

まだ午前中だというのに、その暑さはジリジリと肌を射しノンビリ准の後ろに跨る俺を急かした。