俺を見つめ返す、優しい祥子さんの瞳。

その瞳の中に、千尋は無事だということを悟り、安堵の溜め息をついた。



「俺、巧がバイクで事故ったって聞いて…
巧に何かあったらどうしようってーーー」


唇を引き結び、零れ落ちない様に堪える准。

始めて見るその表情に見とれながら、笑って准の肩を抱いた。