幼い記憶。

2つか、3つ。


いつの間にか、忘れていた記憶。




兄貴をこうやって思い出すのは、俺に死が近づいているからだろうか。


嬉しそうに飛び跳ねる兄貴は、なんだか可笑しい。

握られたほんのり汗ばむ掌を離すまいと、幼いながらに必死でついていく。