走り慣れた、ジグザグの山道。


約束の場所。



最後のカーブを、重心を傾け曲がりきる。

その瞬間ーーー


捩れる視界を感じながら、俺のカラダは地面を擦り落ちていく。

耳には、メタリックなボディーの悲鳴。


目の前に広がるのは

木立から漏れる光か、夜空に瞬く星達か。

幾つもの光が重なり、視界が白く染まっていく。