「大丈夫よ。
雨に濡れて、少し疲れちゃったのよ。
千尋ちゃんの傍に、行ってあげて。」


看護士という職業柄、いつも誰かの支えになっている祥子さん。

誰よりも、千尋の事が心配なハズ。

千尋が倒れたのだって俺のせいなのにーーー



責められなければいけない俺を、その見えない両手で包み込もうとしてくれていた。