「マサミ君ーーー

わたしの事、忘れないで欲しいの……」



ゆっくり俺にもたれかかり、体を預けてきた千尋をソッと支える。

その体に熱を感じ、抱きしめようとした瞬間、

千尋は俺の腕をすり抜けその場に崩れ落ちた。




「ーーー千尋!」