人混みの中を歩いているのか、電波が悪くプツプツと雑音が混じる。


「田部さんカンカンで、昨日のバイト代も払えそうにないかも。
ホント悪いな。」


絞られた感が、准の声に滲み出ていた。

「わかった。
ぺぃちゃんとこ、行ってみるわ。
なんか、あるかもしんないし。」