「うぅん…」


見とれていた自分に恥ずかしくなり、とっさに視線を外すと、手に持っていたペットボトルを落っことしてしまった。


「あっーー」

「あぁ!」


2人の声が、小さく重なってホールに響く。


磨かれたタイル地の床に、伸び広がっていくオレンジ色の液体。

ホールの外で、煌めき輝く太陽の色。