そんな元気のない俺を見て、遠くに出掛けようかと誘ってくれたのは、千尋。

流星群の代わりに、プラネタリウムに行こうと言い出したのだった。



病院から電車を乗り継いでやって来た、O市立科学館。


小さなホールには人もまばらで、

外の暑さを癒すように、冷えた空気が火照った体に心地よく感じられた。