近付くにつれ、ハッキリしてくる2つの影。


月も雲に隠れ、地上からのボンヤリとした明かりが映し出す。

息を切らして走りつき、その姿を確認した。



半ズボンから出たひょろっこい、ぺぃちゃんの足元。

線路の枕木にもたれ掛かるように、うつ伏せになってその少女は倒れている。