光の隣に座り、亮も一緒になってバットを磨く。

「そういえば今日、花梨ちゃん来るの?」

「あぁ、来るかなぁ。補習か再テストかかんなかったらな」

花梨とは亮の彼女である近藤花梨だ。

亮や光にとって1つ下の後輩で、野球部のマネージャーでもある。

そして亮の彼女だ。

「花梨ちゃん、無理して苦手な理系進んだもんねぇ」

「やりたい事があるからいいんじゃねえの。苦手なやつは俺が教えてるし」

花梨は天文学が好きだったが数学や理科が苦手だった。

だが、亮の応援によって理系へ進むことを決めたのだ。