「俺は明日お前と試合する高校の金井幸助だ」

「やっぱりっ……」

亮はちっと舌打ちする。

「お前の彼女なんだ?へー、可愛いね」

「煩い、触るな」

「そんな事言わずにさ。そうだ、賭けでもしようよ」

「賭け?」

冷たい風が辺りを吹く。

「明日、俺たちが勝ったらこの女、お前の前で奪う」

「なっ……!?」

「な、いいだろ?燃えるだろ?お前は勝てばいいんだから」

「ふざけんな!こんな賭けのるか!」