「お前勉強大丈夫なのかよ」

「平気平気。テストはとりあえず平均あるしね。留年さえしなきゃいいよ、浪人はしてもいいけど。楽しむのはいつだって今でしょ」

「高校野球の目指す所である甲子園はとっくに終わってんぞ」

「甲子園なんか俺は目標にしてないよ。俺はお前と一緒にいたいだけで」

「なんだよそれ、気色わりぃ」

と言いつつも亮はその言葉が嬉しかった。