「亮さんっ……」

「じっとして」

もう一度キスをする。

甘くて深いキス。

もう止まらなかった。

「先輩っ……。今日はもう帰りましょう……」

花梨が手で押してくる。

本当はこのまま奪いたかった。

自分だけのものにしたかった。

理性が砕け落ちる前に亮は止め、もう一度道を花梨と歩く。