「…あんたになにがわかるのよ!」
母さんは切れたのか、顔を真っ赤にして言ってきた。
ズキッ
「知らないないよ」
さっきっから、変な感じだった。
「・・・あんたなら、任せられると思って少し離れただけよ。それに大貴だってもう、一人で居ても大丈夫だと…」
さっきとは違って、弱々しい感じになった。
ズキッ ズキッ
「…もう、いいよ。ごめんね母さん」
その顔をみたら言う気にもなれなかった。
私は、頑張って笑って言った。
まだ、曖昧だけど少しは、マシになったと思う。
(高野に、言お!)
高野を、思い出すとホッとした感じと、ズキッて感じがあった。