〜side如月美桜〜


誰も悪くない。ただ自分が悪いだけ。だから、もう私に構わないで…



高野に腕を掴まれて教室を出て行った。


本当に関係のない人を巻き込んでいるような気がする。

(全ては、私が弱いから…)


考えているうちに、いつの間にか高野は私が大好きな場所についた。そこは、外にある非常口の階段だった。


「なぁ、如月、俺はなにかしたか」

(まただ、私はいつも高野に迷惑をかけてしまう…)


「べつに」

「じゃあ、質問を変える・・・
なにかあったのか?」

「べつに、あんたには関係ない」

(本当に、関係ないからもう、はなしかけないで!)

心の中で叫んでも、なぜか声はでなかった。

「・・・きだ」

「・・・へぇ⁇」

聞き取れなかったから、変な声が出てしまった。

「俺は、お前のことがすきなんだよ!
だから、関係ないとか言うなよ‼︎」

ドキッ
急の、告白にどうこたえていいかわからなかった。

でも、高野からの告白にドキドキが止まらなかった。

「…だから、お願いだ。関係ないなんてもう二度と言わないでくれ!」

高野が、悲しい顔をしてこっちをみた。