その日からか、如月があまり笑わなくなった。そして、あまり話さなくなった。


(どうしたんだ)

俺は、あまり如月に話しにくかった。

(こんな時に、俺はなにもできない…)

如月がこんな姿になって、俺はなにもできないことに気づき、なにもできない自分が、悔しかった。


次の日も、その次と日も如月は、学校に来たは、いいけど友達の木島にも、話さないで一人でいた。


「き…如月」

話しかけたら、如月はいつもと違ってい
た。

「どうしたの?」

返事は返してくれるけど、すごく冷たかった。


「なにか、あったか」


そんな如月をみて、真剣に質問した。


「べつに…」

如月は、また校庭の方を見てしまった。


(如月…)


「如月!」

我慢できなくなって、教室ということも忘れて、大声を出していた。でも、今の俺はそんなことも関係なしに、如月の腕を掴んで、教室をでた。

出ようとしたら木島が

「お願い‼︎」

っと言う声がきこえた。