そのまま、沈黙が続いた。

「…本当にバカだね私って」

急に如月が言ってきた。

「・・・急にどうした」

少し、驚いた。

「・・・だって、そんなことなんにも考えてなかった。ただただ私は一人なんだなってずっと思ってたから」


如月は、下を向いたままだった。

「誰でもそう思うから…」

俺は、これ以上なにも言えなかった。

如月を見ていると、如月はずっと腕を触っていた。

「・・・そう言えばさ、お前っていつもそのブレスレット付けてるよな」

思いっきり話は変わったけど…

「・・・これはね、弟がくれたの」

あまり話は変わっていなかった。(笑)

「弟の部屋を少しだけ覗いたら、机の上にみお姉へって書いてあったの。その中にこれがあったの」

如月は、そう話してくれた。

「そっか…じゃあ、大事にしなきゃだ
な」

俺が、そう言ったらまた沈黙が続いた。


「じゃあ、私はこれで」

沈黙から少ししてから如月が話した。

「あ…あぁ、じゃあな」

そう言って、俺たちは別れた。

でも、俺はこのまま如月を帰してはいけなかったっと今は想いもしなかった。