でも、私がすこし目を離したすきに、大貴がいなくなってしまったの。勿論私は海の中にも何回ももぐって、探したわ。
でも、大貴は見つからなかった。私は、すぐにこのことを母さんたちに話した
の。皆が大貴を探してた。
“大貴、大貴‼︎”
私は、何回も名前を呼んで叫んでたの。そしたらーー
“み…みお姉〜”
っと、声がしたの。私はすぐにそっちに行ったわ。でも、遅かったの。大貴は岩に滑って頭を打って血だらけだったの。
私は、大貴の方に言ったの。でも、あの声が最後だったのか、体がものすごく冷たくなってたの。私は、すぐに母さんたちを呼んだわ。
母さんたちは、大貴を見てすごくないてたわ。勿論わたしも…
そして、大貴の手には、ひまわりの花と私への手紙があったの。
彼は私のせいで死んでしまったの。
その手紙を見た母さんがね、
“あんたのせいで‼︎
あんたさえいなければ”
そう言われたの。私は、目が真っ暗になったの。なにがなんだか分からなくなって、ただただ一日一日がつまんなくなった…」
私は、全ての過去を話したけど、高野はずっと黙ったままだった。
「・・・っとまぁ、こんなところだよ、
あはははは」
このままでは、涙が出てしまいそうになった。
(だめ…もう泣かないんだ)
そう思って、高野には笑って見せた。