私は、不思議な気持ちに考えた。
「…どうした⁇」
高野が、心配してるのか、身をかがめて私の顔を覗き込んだ。
「な…なんでもないよ」
私は、高野から逃げるようにさつきの所に行った。(自分の席に)
さつきに声をかけようと思ったけど、さつきは台本を書くのに夢中になっていた
私は、さつきに話すのをやめて、自分の席についた。
(はぁ〜暇だな…)
そう思ってたら、ちょうどいい具合にチャイムがなった。
でも、今日1日は自習になっている。それはなんでかと言うと、桜際のおかげなのである。だから、みんないろんな準備などで忙しい。
私は、勝手に決められた主役だから道具の準備などは、やんなくていい。
そういえば…
「ねぇ、高野」
目の前にいる高野に話しかけた。
「なに⁇」
「なんでさ、あんたまで主役やるの?
それに、あんたがやるなら、私やらなくても良くない⁈」
疑問に思ったことを高野にきいた。
「なんか、主役は二人いるんだってさ
あいつらの話では、美男美女がこのクラスにせっかくいるんだから…とか言ってた」
高野は、そう話したけど私はすごく気になったことがあった。
「…美男美女⁇」
「あぁ、そうだ」
高野がそう、返事をしたから私は思いっきり首を曲げた。
「…美男は、たぶん高野だとして、美女って、誰のこと…あっ、わかった舞ちゃんだよね、可愛くて綺麗だよね」
そう言って、私は舞ちゃんの方を見た。舞ちゃんは、本当にスタイルがよくて可愛くてなんでも出来ちゃう人。そう思って舞ちゃんを、見ていたら前から私の耳で届くほどのため息が聞こえた。
「…どうしたの⁇
ため息なんか出しちゃって。
幸せが逃げるわよ(笑)」
「…‼︎」
私が、そう言ったら高野が驚いたのか私をすごい目で見てきた。そして、硬直した。
「・・・もしも〜し
生きてますか〜⁇」
ふざけながら言って見たら高野が動いたと思ったら、
「別に」
って言われた。
(なによ、その態度は…)
私が、そう思ってたら、
「で…できたー」
教室に響いたその声の持ち主は、さつきだった。