〜side如月美桜〜
高野とのデート?的なものがあってから三日がたつ。高野も約束を守ってくれたみたいで、学校にはバイトのことを言ってくれてない。
(よかった)
・・・
私は、授業をサボっていつも誰も来ない外の非常口の階段の一番上にいる。ここは、狭いからあまり誰も来なくてとても、やすらげる場所。
私は、この間の高野とのことを思い出していた。
ーお前も、頼れよー
遊園地は楽しかったけど、私の頭からは高野の言った言葉が、ずっと離れなかった。
(…ごめんなさい、私はもう人を頼るとかわさらないの)
人には言えない事情。私はそんなことを考えていた。
「…ぎ……如月!」
ビクッ
声のする方を見ると、そこには高野がいた。
「…なんで、あんたがいるの⁈」
私は、そく疑問に思ったことを言った。
「いや、お前が見えたからおってきた」
それって…
「ストーカー?」
「…ぷ…」
私が、そう言ったらまた、高野が笑い出した。
「あははは、そうかもな(笑)」
お腹を押さえながら言ってきた。
(そんなに、笑えることかな⁉︎
…って言うか、そうかもなって…)
私は、高野が言ったのに呆れてしまった。思わずため息が出そうになった。
「…っで、何の用?
ストーカーさん⁇」
「…ストーカーさんって(笑)」
また、高野に笑われた。
(笑える要素ないんだけど、高野ってどこかおかしいのか)
そう、思えた。
「…っで何の用⁈」
「あぁ、そうだった。
お前、1時間めの授業サボっただろ
それで、お前が桜際の実行委員になったぞ。しかも、主役付きでな」
「・・・」
高野に言われたかとに、硬直してしまった。
「…お〜い、大丈夫か⁇」
高野が、私の目の前に手を振ってきた。
「…だ…よね」
「はぃ⁈」
「嘘…だよね」
高野が、私の顔の近くまで耳を向けた。
それでも、たぶんやっと聞こえるぐらいだろう。
「嘘つく奴がどこにいるんだよ」
「ここに」
そう言って、高野に指を指したらまた、高野に笑われた。
「笑わないでよ!」
私は、さっきより倍の大きさで言った。
そう言えば、言うのを忘れていたけれど桜際とは、私の高校にだけある祭りで、各クラスで劇をやる。いわゆる演劇会だそして、最優秀賞をとったクラスは、無料で食べ放題バイキングっと言うものだ。だからみんな本気で頑張っている。
(それよりも…)
「なんで、私が主役なの‼︎
それに、なんの劇をやるの⁈」