「次の人、どうぞ〜」

とうとう、きてしまった。ジェットコースターの受付の人が、そう言ってきた。

(・・・なんで、こうなるの)

もう、乗るしかない状況だった。思わずため息が出てしまいそうだった。私は、恐る恐る乗った。

「それでは、お気をつけて楽しんでください」

ジェットコースターが、はじまった。

ドキドキ
私が、ドキドキしている中、高野を見るとすごく、楽しそうだった。

カタカタカタ…ガタッ
登り終えたジェットコースターは、落ちる所だった。

(もう、いや)
私は、自分のバーをギュッと持って、落ちる覚悟をした。するとー

ギュ〜

「た…高野‼︎」

高野が落ちる寸前で、私の手を掴んだのだった。

「なぁ、お前って…」

「へ!…な」

ガタッ
高野に話しかけようとしたらー

「ぎゃ〜〜」

・・・

「ぷ、あはは」
ジェットコースターを終えて、今私たちはベンチに座っている。

「いつまで、笑ってるのよ」

でも、高野は笑ったままだった。

「悪い悪い、ぷ、くくく」

私は、イラついてベンチから立った。

「もう、いいよ‼︎」

どっかに行こうとしたら、

「悪かったって」

高野に腕を掴んまれて、私をあやすように頭をなでた。それを何秒かして、私たちは次の乗り物に乗りに行った。

いつの間にか、辺りはすっかり暗くなってた。

「最後に、あれに乗るか」

高野が指をさしたのは、観覧車だった。

「どうぞ」

そう言われて、私たちは観覧車に乗った。

「・・・なぁ」
外の眺めを見ていた私に高野が話しかけてきた。

「なに⁇」

高野の返事がなかなか、かえってこなかった。

(どうしたんだろう⁇
・・・あの目…)

「ねぇ、私から聞いていい⁇」

「あぁ」
高野のはうつむいてしまった。

「話したくなければいいのよ。あなた、過去に辛い思いしたのでしょ。私ねなぜか、そうゆうの昔からわかってしまうの」

「・・・」

「…でもね、どんな辛いことでも、遊びで誰かを辛い目にあわしては、絶対にダメなのよ」

「あなたが、どんな辛い目にあっかたらってそれをあなたが、違う人にやっては絶対にダメ」

高野は、私の言葉に驚いてこっちをみた。そして、ゆっくりと口を開いた。

「おまえ、し…しってたのか?」

「えぇ」