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「そぉぉちゃぁぁあんっ‼︎‼︎‼︎」


「ルナさぁぁあぁんっ‼︎‼︎‼︎‼︎」


場所は理事長室、さっきはお互い立場があったのでできなかった感動の再会を、現在行っている。


ひしぃっと抱きつくと、そーちゃんもしっかりと腕を回して支えてくれる。


「っておい‼︎
俺を仲間外れにすんなよっ‼︎
てか、蒼‼︎
ここでルナって呼ぶな‼︎」


「お前も呼ぶな。」


「理不尽‼︎」


そーちゃんにはまだ言ってないからしょうがないけど、その大きな声で言わないでよね‼︎


「そーちゃん、ここでは本名は呼ばないでね?」


「はい、お望みとあらば。」


にこぉ、と人懐こい笑みを浮かべる彼により強く抱きつく。


「っこらー‼︎
仲間外れにすんなって‼︎」


「あん?
ヒロはダメだ、来んな。」


「悪魔‼︎」


しっしっと手を揺らすそーちゃんに、ヒロが愕然とした様子で叫ぶ。


「そーだそーだ‼︎
そーちゃんいるなんてきいてない‼︎」


「そっ、それは…‼︎
後で言った方が喜ぶと思って…‼︎」


オロオロと言うヒロが面白くて怒っていた顔を緩める。


「…ふふっ。
わかってるよ、冗談冗談。」


抱きついていた腕を緩めてそーちゃんから離れる。


「ごほん。
では改めまして。
ヒロにそーちゃん、今回は協力してくれてありがとう。
今までもたくさん迷惑かけちゃって、本当に申し訳ないし、感謝でいっぱいです。」


にこにこと、まるで我が子の授業参観をする父親のような表情で眺める二人。

…なんだか照れる…。


「二人に協力してもらったからには必ず、必ず陽を連れて帰るから。」


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