「ふぅー生き返った~
水飲んだら具合治っちゃったわ!」


「本当!?
水分足りなかったのかもね…」


「多分な!
美桜、本当にありがとう!」


「どういたしまして」


「番号札三番でお待ちのお客様~?」


その時、私の持っている番号札の名前が呼ばれた。

私は番号札とクレープを交換すると、工の元へそそくさと向かう。



「工、はいクレープ!」


私が工にクレープを手渡すと、今か今かとクレープを頬張りそうな工がいた。


「うまそーだな」


「工、涎でてるよ?」


「え、まじ?」


「嘘だよ!
いただきまーす」 


私は工より先にクレープを頬張った。


うわぁ~甘くて美味しい!!

いちごの酸味が生クリームの甘さで弾ける。


それからイスに座り、ゆっくりと食べ始める私。




まだまだたくさんクレープが残っているというのに、どうして私はこんなにいやしいんだろう…。