「美桜、ずるいぞ!」


「工が遅いだけだよ…
さてと、カフェ行こ~っと!」


私が先にすたすたと歩こうとしたら、工から私の手を握ってくれた。

″迷子になったら困るから″ ただそれだけのこと?

本当は私の傍に居たかったりして………


何て変な期待をしながらも、一階にあるカフェに来た。


カフェへ来る途中…
本当は服屋さんとか、アクセサリーを見たかったんだけど、立ち寄ったら欲しくなっちゃうから我慢した。


工に似合いそうな男性用の服もたくさんあったんだけどね。



工も私と同じ気持ちだったのかな?



工も数々のお店を目にすると、宝石のように瞳が輝いていた。

きっとお店がありすぎて、酔ったんだろう。