「工、大丈夫?
私応援してるから!」


「ありがとう
俺、頑張って取るよ」


その直後に第一ラウンドが始まった。

ゆっくり動くクレーンゲームのアーム。


工は真剣な眼差しを向け、アームとにらめっこをしている!

位置が決まった所でボタンを押し、アームを投下…

アームはどんどん左右大きく開いていくが、ストラップをかすっただけでまた戻ってきてしまった。


「工…次私がやろうか?」


「いや大丈夫!
俺、ポッケに自分の小銭入ってるからさ!
これが無くなるまでやらせて
後、100円玉二枚しかないけど……」





そして運命の第二ラウンドで奇跡が起きた。