「工、プリクラ撮り終わったらカフェに行って休もうよ!ね?
クレープだって私が買ってくるから!」


「だけどその前に、お揃いの物をクレーンゲームで取らないと!
美桜には絶対迷惑をかけない」


「何よ、まるで赤の他人みたいに言っちゃって…
私の事がそんなに信用出来ないの?

工の私の好きは、その程度の気持ちなんだね?」


「あぁ、そうだよ
俺はカッコ悪いし、体だってそんなに強くない
だからせめてそれの罪滅ぼしなんだよ!」


「もう…いい」


「ごめん、美桜…」



その時にカシャッ とカメラのシャッター音が鳴った。

あ、そっか!
プリクラ機にお金を入れたから、もう撮影が始まっちゃったんだ・・・




私は今笑顔なんて作れない。


きっと、不細工に写ってる………




誰か私を今だけ、笑わせて。