そして私はゆっくりと手紙を読み上げた。


大切な美桜へ

俺、同じクラスになった時から少しずつ美桜が気になっていた。

その時はまだ、好きだとかそういう気持ちが少なかったから、話し掛けたりはしなかったが…。


ある日本当の気持ちに気づいた時には、もう手遅れで、青柳に美桜が何か言われている度に、紛れもなくソワソワした自分がいたんだ。

あの時美桜を助けてあげれたら、俺かっこ良かったんだよな?


美桜に話し掛けてもらえた時、俺すごく嬉しかったんだよ?


心の中で泣いているって美桜は言っていたけど、本当は美桜に何もしてあげられない自分がいて、悔しかったのかもしれない。


今はこうして美桜と一緒に居られて、すごく幸せだ。


美桜、愛してる。
美桜が大好きなんだよ。



そして、ありがとう!


俺達はきっと幸せになれると俺は信じてる。






工の手紙を読むと、私は次第に感極まった。
工の愛情を知ることが出来て、本音で嬉しかったし、もっと前から工の気持ちに気づけていたんじゃないのかな?

って思ったから。



″俺達はきっと幸せになれると俺は信じてる″



幸せになれるよ!

私も工と一緒に信じてます。