「食べるか!」


「うん!頂きます」


「頂きます」


私は親子丼を箸で掬いながら、工に聞いてみた。


「工の作ってくれた料理の愛情度どれくらいだろうね?」


「う~ん、100かな」


「ずいぶん高い!!」


「あれ、ミスった?」


「何が?」


「いいや、何も!」


「何よ?」


すると…
私の口の中に、野菜のミニトマトが放り込まれた。


「スイーツトマト
甘くて旨いだろ?」


私はただただ頷いた。
口の中に広がる甘さ、私の頬に満面の笑みが浮かぶ。



私達夫婦になったら、いつまでもケンカのない優しい家族になりたいなぁ。


たまに工がご飯作って、私は工の料理する姿を頬杖をつきながら見つめる。