「なぁ、どうだった?」


カウンター席に戻ると、工が唐突に聞いてきた。


「うーん…どうやらハズレみたい
とても残念」


「そっか
そりゃ簡単に当たるわけないよな
もっとこう、ガチャガチャの箱を持ってさ、左右に揺らせば当たるのかも?」


「それはずる賢い!!」


「それもそうだ」



工が微笑の笑みを浮かべると、私も無理やり笑って見せた。



今はまだ黙っておこう___