いよいよ夏祭りだ!
冬弥と待ち合わせしてから、星樹とユラに会って。
そして会場へ。
「うわ!ふわふわできてる!ハムスターかな?!」
「ユーラ!ほら、入れるのは小学生までって書いてんじゃん。」
「ぶー。ぶーですよ。ホント。」
「子どもじゃないんだから…。」
ユラはテヘッと笑うと星樹の方に走って行き、
「又2時間後ねっ」
と言うと向こうに行ってしまった。
「俺たちもどっか行こうぜ。」
「うんっ。」
「どこ行くか?リンゴあめ買う?」
「うんっ。」
「さっきから「うんっ。」しか言ってないじゃん。」
「うんっ。」
「わざと言うなよな。」


「もうすぐ2時間だな。」
「うん。。 あ、聞いて!そろそろ気づいてると思うけど…。ユラって、星樹のこと好きなんだよね。」
「あーね。」
「今頃どうなってんのかな??」
「分かんねえけどさ。 でもな、俺も・・・。美愛好きだよ。」
「私も好きだよ?」
「いや、違うんだよ。俺、本気で好きだから。」
「わかったよ。でも付き合えないよ。」
「なんで?」
「幼馴染だから。嫌なの。」
「そうだよな・・・。」
冬弥、嬉しかったよ。でも早く言ってほしかったな。

「みーあっ!」
「ユラっ!どうだった?」
すると、ユラはちっちゃな声で、「告白したよ」と言って、OKサインを見せた。
やった!!ユラ!良かったね。私も早く彼氏ほしいな・・・。
ううん。別にいい。
こんな楽しい幼馴染がいれば、十分でしょ?!
これから、冬弥とは自然に結婚して、おばあちゃんになっても仲良くすろだろうし、
ユラと星樹も、ずっと仲のいいカップルでいてほしい。

大切な存在のヒトがいるってことは、すごく嬉しいこと。
大切な存在だと思われているヒトがいるってことは、嬉しいこと。
1人、感動してたとき、きれいな花火が上がるんだ。
大きな音にビビる冬弥。それを見て笑う星樹。きれいな花火にはしゃぐユラ。
そして、私がいる。ここにいる。
そう思うと、輝かしいことだなって、実感するんだ。
この夏が終わっても、一緒だよ。

ずっとシンユウだよ。