「ねえ、美愛。今年も夏祭り一緒に行こうねっ!」
「ごめん、もうプランを立てております。」
「えぇ!?美愛と一緒に行けないの~?」
「ごめんごめん。でもね、そのかわり・・・星樹くんと行きましょう!!」
「え?えぇぇぇぇ!!?」
これはこの前星樹たちとカフェに行ったときに決めたんだ。

「4人でいこうよ。夏祭り。」
「あぁ。鷹野さんも?いいね。」
星樹は即オッケーしてくれた。
「でもね~、やっぱ夏祭りだし~、男女で2=2に分けます!!」
「は??俺と星樹、美愛と鷹野じゃ嫌だよ?」
「だからぁ、男女に分けるんだって!冬弥と私、星樹とユラねっ!」
「み、美愛ぁ。俺美愛とも行きたいよ。」
「星樹~ありがと!じゃあ、二時間ずつ交代!!っていうのは?」
「あ、それならいいよ。」
星樹が納得してくれて、話は終了。

「ありがとう、美愛。」
「うん!!」
ユラが喜んでくれてうれしい。早く夏祭りの日が来ないかな?

学校の帰りに、ユラと浴衣を見に行った。
「ユラ、かわいい~」
ユラは小花柄の白いきれいな浴衣を肩にあてている。にっこり笑ったところ。この可愛さなら
大丈夫だろうな。
私は・・・。浴衣なんて似合わないかな…。
「美~愛っ!これ、美愛にどうかなっ?」
見ると、ユラが手に持ってたのは、金魚と睡蓮の綺麗な浴衣。
「かわいいね…。でも私にこんな綺麗な浴衣私には似合わないよ・・・。」
「そんなことないよっ!これ、絶対可愛いよっ!」
「そうかな・・・?じゃ、これにしようかな・・・?」
そうしなよーってユラは笑うと、レジに走った。