『――っでも、俺はもっと柚子希と一緒にいたかっ…………………!!』
零が泣き出してしまった。
私は零に抱き着いているため、私の頭の上は、零の涙で濡れていた。
『柚子希にさ…………っ!
会いたくて、さ。
意識が、薄れていく内に、っ柚子希の声が、聞こえ、たんだ。
『零………。』って、優しい柚子希の声が。
でも、最後に一回で良い。
柚子希と直接、話、したくてさ。
そう願ったら、神様が、『一回だけ。』なら良いって。
夢で会うなら良いって。
だから、会いに来たんだ。
俺…………………。
柚子希の事が、好きだから………………!!』
涙を流しながら、零は笑った。
私も、この気持ち、伝えなきゃ…………………!!
「私も好き…………、」
そう零に伝えようとしたら、途中で消えてしまった。
「……れ…お…………?」
嘘でしょ…………?
零が言ってた。
私に会えるのは、一回だけだって。
神様に許可を貰ったけれど、会えるのは夢の中だけだって。
私…………。
まだこの気持ち、伝えきれてない―――――――――……!!
「零、出て来て、お願い、あと一回だけ。
まだ、返事聞いてないでしょ?
ねえ、零
零ってばぁ〜〜〜〜〜〜〜〜……!!」