水を打ったかの様に、しんとした教室。
ひそひそ声でお喋りをしていた女子も、じゃんけんやスマホを弄っていた男子も固まっていた。
「……先生さ、今時の生徒はバカだって言うけど、バカな生徒をバカじゃなくするのが先生何じゃない?
それに、このクラスの皆は、テストの平均点は絶対に取ってるよ。
……本当のバカはそんな事も分からない先生の方じゃない!!?」
声を荒げて叫ぶ花菜子ちゃん。
さすがの田中先生も黙り込んでしまった。
「柚子希、茉夜、行くよっ。」
私達は花菜子ちゃんに急かされ、教室を後にした。
「うん、旨い旨い!」
「花菜子ちゃん、やっぱ教室戻ろう………?」
「なーに言ってんの!
こんな天気良い日は、外に出るのが1番!」
「「だからってサボリは良くないよ〜〜〜〜〜〜!!」」
私、茉夜ちゃん、花菜子ちゃんはただ今学校の屋上にいます。
そしてあろう事か、花菜子ちゃんはまだ、昼休みにもなっていないのに、お弁当まで食べていた。