「……そっか。」
「なら良いんだけど。」と、真剣な顔付きから反転、ニッコリ笑顔に戻った茉夜ちゃん。
良かった、心配掛けずにすんだ。
しかし、ほっとしているのも束の間、
「って、ヤバっ!
早く学校行かなきゃ、遅刻になっちゃう!!」
声を荒げて(?)言った、花菜子ちゃん。
その言葉にΣ(´□`;)ハッとする私と茉夜ちゃん。
どうやら、腕時計を見て遅刻する、と判断したみたい。
「遅刻する!……って言ったって、今何時なの?」
すかさず茉夜ちゃんが突っ込む。
「7時……、
……53分。」
「「ええ〜〜〜っ!!?」
7時53分。
それは、私達にとって、絶望的な数字だった。
「ヤバいよヤバいよ、確か、今日1時限目、鬼田中だよ、担当!!」
ヤバいよヤバいよって、確か、出川 〇朗…………。
似てるな。(笑)
「田中先生が担当って事は、遅刻1分でもダメなんじゃ…………。」
冷静に見えるけれど、内心オドオドした様子で、茉夜ちゃんが言う。
「そーだよ、あの鬼田中の授業に遅刻なんかしたら、八つ裂きにされる………………。
それだけはイヤ〜〜〜〜〜!!」
花菜子ちゃんが、狂った様に叫び、学校へ向かう。
「ごめん柚子希、私も先に行く!」
茉夜ちゃんも、花菜子ちゃんの後を追う。
私も、2人の後を追い、学校へと向かった。