「うん、大丈夫だよ。
修くんの話、ちゃんと最後まで聞くから。」
綾はそう言っていたが、
声が震えていた。
綾の目の中で、
一滴の滴が揺れている様に思えた。
俺は、
口を開いた。
もう……
二度と戻れない。
「俺ね…綾と毎日話してる時、
すごく楽しいんだ。
今まで、女の子でこんなに話の合う人いなくてさ。
だから、俺は綾と話してるときすごく楽しくて、
すごく嬉しかったんだ。」
「うん……」
「一緒に話したり、
本とかCDとか貸しあったりして、
すごく楽しかったんだけど……」
「うん……」
綾の表情が徐々に
暗くなっていくのがわかる。
「俺、いつの間にか
綾のこと好きになってた。
友達のままじゃつらいんだ。
綾が大好きだ。」
やっと伝えた気持ち。
綾の返事を聞くのが、
凄く怖かったけど、
でも嬉しかった。
ちゃんと伝えられた。
俺の正直な気持ち。