綾の暗い顔が、
俺の心を締め付けた。
「俺も綾に話したいことあったんだ。
聞いてくれるかな?」
俺の今のこの気持ちを伝えたら、
綾は俺のことをどう思うだろうか?
これから一緒にいるとき、
気まずくなっちゃうのかな?
先のことなんか何もわからない。
でも、
一つだけ確かなことは
もう昨日と同じ日は来ないということ。
もう昨日には、
戻れないということ。
でも、
今日と言う日も二度と来ないし、
二度と戻ってこれない。
だから、
すべて話しておこう。
「うん。何?」
「えっと……
まだ話まとまってなくて……。
だから、今言いたいように言うね?
だから、少し聞きづらいかもしれないけど、ごめんね?」
俺の口調はすごく真剣になっていた。
ちゃんと、
今の俺の気持を伝えるんだ。
俺は、
覚悟を決めた。