公園に入ると、

俺は奥の噴水の方に向かっていった。


昼間は人でにぎわうこの公園も、

夜ともなると、

人はいなくて静かな公園だった。


噴水の周りが、

街頭で照らされている。


その街灯の光の下に、

一つの影があった。


確かめることもない。


あの後ろ姿は綾しかいない。


俺は、

走って噴水の所に向かった。


「ごめんね!急に呼び出して。」


俺は、

息を整えながら綾にそう言った。


「ううん!良いよ。
私も、修くんに直接話したかったから。」


綾はそう言って、

俺にほほ笑んだ。


俺は、

綾の横に座った。


公園はすごく静かで、

噴水の水の音だけが静かに聞こえる。


他の音は何もない。