電話から
聞きなれた綾の声が聞こえた。
その瞬間に、
頭の中が真っ白になってしまった。
「俺!
俺だけど!」
「修くん!?
ありがとう!」
自分で恥ずかしくなった。
俺、
なんでこんなに緊張してるんだよ。
電話で話すことくらい、
今まで何回でもあったのに……。
俺は、
大きく深呼吸して
心臓の高鳴りを抑えた。
「俺が貸したCDもう聞いた?
俺、綾から借りたの今から聞こうかな!」
「聞いたよ!
あの曲聞いたことあったよ!」
「そうなんだ~」
俺は、
そう言いながら
CDをプレイヤーに入れた。
曲が流れ始める。
ゆったりとした感じで
とても癒される曲だ。