「俺のはこれ。」


俺も、

持ってきたCDを手渡した。


「ありがとう!
今日さっそく聞いてみるね。楽しみ」


「絶対綾も好きだと思う。
俺もすごい好きだから。」


朝の会の間も、

綾はいつものように俺に話しかけてきた。


だけど、

俺はいつものようには

綾と話すことができなかった。



俺……

やっぱり綾のこと好きだ。



俺は、

確信していた。


そして、

それと同時に


『綾には彼氏がいる』


昨日自分が言った言葉が

心に重くのしかかってきた。



俺はどうすればいいんだろう……?


悩んでも、

答えは出ることはなかった。