次の日、
俺は朝早くに起きた。
昨日は夜遅くまで起きていたのに、
珍しいな-
と思いつつも、
顔を洗い、
朝食を食べてから学校へ行く準備をした。
そして、
いつもと同じくらいの時間に
朋樹がやってきた。
俺は、
朋樹と一緒に学校へ向かった。
学校に着くと
俺は真っ先に綾のもとへ行った。
「本…ありがとう。
一日で読み切っちゃったよ。」
「すごっ!
300ページ以上あるのに。」
「すごい感動した。」
「でしょ?
私なんか号泣だったんだから!」
朝から、
本の話で盛り上がった。
こんなに感動する本は
初めて読んだ。
俺の心に
少しだけ変化があらわれていた。