「じゃあな!朋樹!」


「あぁ。じゃあな!
テンション高いな……」


俺は、

家に入るとダッシュで部屋に向かった。


「修兄!
これ教えてよ!!」


「そんなもん秀兄が
帰ってきてから聞けばいいだろ?
秀兄、教育学部なんだし。」


俺は部屋に入ると

かばんの中から綾から借りた本を取り出した。


俺はわくわくしながら

本を開いた。


本を開くと俺はあっという間に

本にのめりこんで言ってしまった。


どんどん先が気になって、

夢中になって呼んでいた。


読み終わると、

もうすっかり夜になっていた。


気付かなかったが、

俺は泣いていたみたいだ。



「この本……」


俺は、

本を閉じると

表紙をぼんやりと見ていた。