このときも病気は だいぶ進んでいたのに、 それでも心の底から 楽しいって思えてた。 なんだ… 俺って本当に幸せな時間を 過ごしてきているんじゃん…。 何回も強く 実感してきたことを、 もう一度、 実感した。 俺が目を覚ますと、 病室には 家族のみんながいた。 カレンダーの日付は、 病院に来た時より、 少しだけ進んでいた。 小さな後悔はあるけど、 これが俺の 精一杯生きた人生だ。